「産後ケアのいま」(毎日新聞)を読んで考えたこと - 妊娠出産をただただ記録するブログ

「産後ケアのいま」(毎日新聞)を読んで考えたこと

毎日新聞に掲載された「産後ケアのいま」という特集の感想です。
(記事は2014年10月15日-17日掲載)

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、
取り上げさせていただこうと思います。


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産後ケアに関し、他にない分厚い記事です。
ご興味のある方は図書館などでぜひご覧になってください。

記事の概要


私も取材にご協力した毎日新聞のこの新聞記事ですが
まとめると以下のような内容でした。

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産後ケアのいま(上)「『入院』で体と心整える」


・産褥入院利用者(2名)の声の紹介
・産後の公的支援が手薄であることの指摘
・宿泊型産後ケアサービス実施施設・金額の紹介
・EUの産後事情の紹介

産後ケアのいま(中)「経営の難しさ 普及の壁に」


・産褥入院を受け入れる八千代助産院(東京都文京区)の紹介
・八千代助産院では産褥入院で収益を上げることが難しい
・桜新町産後ケアセンター(東京都世田谷区)の紹介
・桜新町産後ケアセンターでは経費節減で経営が軌道に

・厚労省の「妊娠・出産包括支援モデル事業」の紹介
・横浜市のモデル事業(1割負担で利用できる)
・韓国の産後調理院と提携した施設(千葉県船橋市)の紹介

産後ケアのいま(下)「自宅での『日常』を手助け」


・産後ケア専門ヘルパーを養成する「ドゥーラ協会」の紹介
・「マドレボニータ」の紹介(ボランティアによる産後ケアの取り組み)
・みやした助産院の紹介
・父親の参加の必要性の指摘


私は産褥入院を実際に利用し、これまでも興味を持って調べていたのですが
知らないことでいっぱいでした。

良い記事をどうもありがとうございました。

桜新町産後ケアセンター以外の取材も


今回の記事で特徴的なのは
武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町以外の施設も
広く取材をされていることだと思います。

これまで、私が目にした宿泊型産後ケアの報道は
ほぼ全て桜新町産後ケアセンターの取材で、
「なんだか良い施設がある」というレベルで終わっていたので
不満に思っていました。

産褥入院施設を見学して回るうち、産褥入院がもし広がるとすれば、
新規に建設する施設ではなく
助産院や産婦人科が担い手になると私は考えていました。

その点で、複数の助産院の実情や、横浜市のモデル事業
取り上げられたことは、良い取材だったと思います。


利用者の私も知らなかった~産褥入院の経営事情~


そして、今回の記事で一番興味深かったのは
産褥入院を受け入れる施設の経営状態でした。

2013年3月に産褥入院を利用した私は、

「産褥入院って素晴らしい!
注目されてきたようだし、これから増えていくだろう」

と単純に信じていました。

産褥入院の担い手となる助産院は日本中にあり、
現在は助産院でのお産も減っているということなので
助産院が皆、産褥入院を受け入れたらいいのでは、と思っていたのです。

しかし、この記事を読むと、

「収益の割合は分娩と産褥入院がほぼ同じ。
産褥入院だけでは助産師を常時配置する人件費を賄えない。」

(毎日新聞2014/10/16「産後ケアのいま」より引用)



とあります。

産褥入院では利益が上がりにくく
助産院にとっては赤字要因になるということのようです。

確かに、分娩なら、分娩費用が40~50万円ですし
十数回の妊婦健診で間違いなく稼げますし
助産院にとっては大きな収入になりますよね。

それと比較すると、産褥入院は1日2~3万で
儲けが小さいのだろうなあと思いました。

厚労省が産後ケア政策を打ち出してからも
産褥入院が大幅には広がっていない理由がよく分かりました。

(「産褥入院は儲かるのかどうか」は、入院時にも実はすごく気になっていたことでした。
しかし利用者から助産師さんに「赤字ですか?黒字ですか?」なんて
聞くわけにいきませんし、取材をしていただけてよかったです。)

ところで、「産後ケアセンター」を全国で整備するというニュース
続報がないのですが、どうなっているのでしょうか。
(誤報だったという話も耳にしましたが。)

記事を受けて知りたいと感じたこと、利用者としての私の意見などは
次の記事「産後ケア事業の検証~厚労省予算はたったの○○円!」に続きます。

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